米国がん協会がん予防ガイドラインに学ぶ・がん予防と再発防止の実践法

「全てのがんを完全に防ぐことは不可能!早期発見により健康寿命を全うする。」

がんは、現代の日本人にとって最も身近で重大な病気の一つです。最新の研究によると、男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生のうちに一度はがんと診断されると言われています【1】。がん予防のため食事 運動などの効果を解説してきましたが、がんを「完全に防ぐ」ことは現実的に難しく、むしろ重要なのは「いかに早く見つけ、治療を始められるか」にあります。

乳がんでは、マンモグラフィ検査による早期発見が、40歳以上の女性の死亡率を大きく低下させているというデータがあります【3】。

特に受けていただきたいがん検診に関して別途詳しく解説する予定です

全てのがんを避けることはできませんが、早期に気づければ「怖い病気」ではなくなりつつあります。あなたの健康寿命を守るために、今できる一歩を踏み出しましょう。


引用文献:

  1. Sung H, Ferlay J, Siegel RL, et al. Global Cancer Statistics 2020: GLOBOCAN estimates of incidence and mortality worldwide for 36 cancers in 185 countries. CA Cancer J Clin. 2021;71(3):209-249. doi:10.3322/caac.21660
    https://acsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.3322/caac.21660
  2. Hewitson P, Glasziou P, Watson E, Towler B, Irwig L. Cochrane systematic review of colorectal cancer screening using the fecal occult blood test (FOBT). BMJ. 2007;335(7618):1186-1190. doi:10.1136/bmj.39361.415000.BE
    https://journals.lww.com/ajg/abstract/2008/06000/cochrane_systematic_review_of_colorectal_cancer.39.aspx
  3. Myers ER, Moorman P, Gierisch JM, et al. Benefits and Harms of Breast Cancer Screening: A Systematic Review. JAMA. 2015;314(15):1615-1634. doi:10.1001/jama.2015.13183
    https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2451986