米国がん協会がん予防ガイドラインに学ぶ・がん予防と再発防止の実践法

がん予防のために どのぐらい運動すればいいの?(適度な運動とは!)

がんを防ぐためには、どのくらい運動をすればいいのでしょうか?

中程度の運動とは息が少し弾む程度の早歩きや自転車こぎ、軽い水泳などが該当します。これを1日30分、週5日続けるのが一つの目安です。

とはいえ、忙しくてそんなに時間が取れないという人も多いでしょう。

たとえば、早歩きや階段の上り下りなど、短時間でも体を動かすことが大切なのです。

ただし、無理のない範囲で、日常生活に無理なく取り入れることが何より大切です。持続することがなにより優先されます。くれぐれもまずは無理なくできる範囲で行い。慣れるにつれて運動時間を徐々に増やすことが現実的です。

結論としては、「週に150分を目標に、まずは毎日少しずつ体を動かすこと」ががん予防の第一歩です。通勤の一部を徒歩にしたり、エレベーターではなく階段を使ったりするだけでも、効果は十分に期待できます。がん予防は、今日からの小さな習慣で始められるのです。


引用文献

1)Patel AV, et al. American Cancer Society Guideline for Diet and Physical Activity for Cancer Prevention. CA Cancer J Clin. 2020;70(4):245–271. https://doi.org/10.3322/caac.21591
2)Ekelund U, et al. Dose-response associations between accelerometry measured physical activity and sedentary time and all cause mortality: systematic review and harmonised meta-analysis. Br J Sports Med. 2023. https://www.bmj.com/content/366/bmj.l4570
3)Moore SC, et al. Association of Leisure-Time Physical Activity With Risk of 26 Types of Cancer in 1.44 Million Adults. JAMA Intern Med. 2016;176(6):816–825. https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2016.1548