「医師監修」 米国がん協会がん予防ガイドラインに学ぶ・がん予防と再発防止の実践法

「食物繊維で体重が減る?ダイエットは普段食べているものを理解することがスタート地点」

最近、日常診療をしていて特に感じることは20年程前と比べても体重を減らす必要がある人が明らかに増えているということです。

ほとんどの人は診察室で医者から「体重を減らしてください」と言われても実際どうしたらいいかわからないというのが現状と思います。

ダイエットを始めるとき、真っ先に食事制限や運動を考える方は多いと思います。

まず、食物繊維を多く含む食事は自然と満腹感を与えてくれます。噛む回数が増え、ゆっくりと食事が進むため、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。また、腸内環境を整えることで、脂肪の吸収を抑えたり、代謝を促したりといった作用も報告されています。

コンビニの惣菜や白米中心の食生活ではなかなか達成できませんが、サラダや味噌汁に豆や海藻を加えたり、白米を雑穀米に変えたりといったちょっとした工夫で無理なく取り入れられます。

食べ物のことをよく理解することは単なる減量だけでなく、がん予防 糖尿病予防 心臓病・腎臓病の予防など多くの病気を予防および治療する上で非常に重要です。

以後は複数回にわたり食べ物に対する必要な知識をお伝えする予定です

参考文献

1) Reynolds A, Mann J, Cummings J, Winter N, Mete E, Te Morenga L. Carbohydrate quality and human health: a series of systematic reviews and meta-analyses. The Lancet. 2019;393(10170):434-445.
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2) Slavin JL. Dietary fiber and body weight. Nutrition. 2005;21(3):411-418.
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3) Threapleton DE, Greenwood DC, Evans CE, et al. Dietary fibre intake and risk of cardiovascular disease: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2013;347:f6879.
https://doi.org/10.1136/bmj.f6879