
はじめまして。本サイトの管理者を務めております、医師の吉川健治と申します。1992年に徳島大学医学部医学科を卒業後、以下の医療機関にて、主に肝胆膵の悪性腫瘍に対する外科治療および抗がん剤治療、診断に従事してまいりました。また、集中治療部も兼任し、多岐にわたる重症患者さんの治療にも携わっておりました。
【略歴】
- 1992年 徳島大学医学部医学科卒業
- 神戸市立中央市民病院(現 神戸市立医療センター中央病院)
- 国立がんセンター中央病院(現 国立がん研究センター中央病院)
- 徳島大学第一外科(現 徳島大学病院 消化器・移植外科学教室)
- 耳原総合病院 消化器・肝胆膵外科
- 2024年4月より、奈良県山添村 東山診療所勤務
2024年4月より、外科医・がん治療医としての仕事を後進に託し、以前より関心を持っていた僻地医療に取り組んでおります。現在は、奈良県山添村にある「東山診療所・豊原診療所」にて、過疎地域における地域医療に尽力しております。
【資格】がん治療認定医、日本外科学会専門医
【趣味】ランニング。50歳から始め、これまでにフルマラソンに3回出場。自己ベストは54歳時の4時間6分。最近は練習不足で少しタイムが落ちました。
【出身地】大阪府東大阪市
これまで多くの患者さんから「がん治療後の食事は、どのような点に気をつければ良いですか?」という質問をいただいてきました。恥ずかしながら、10年ほど前までは「消化の良いものを摂ってください。胃腸を切除していない場合は、手術前と同じような食事で問題ありません」といった漠然としたアドバイスしかできておりませんでした。
しかし、10年ほど前に米国がん学会(ACS)が発表した「がん予防ガイドライン」を知り、大きな衝撃を受けました。その中で、「適切な食事・運動の指導」はがん予防、さらには治療後の再発予防において極めて重要であり、がんの種類にもよりますが、再発予防の効果は抗がん剤に匹敵する場合もあると記されていました。
ところが、日本においては、がん治療後の患者さんに対して「適切な食事・運動」の重要性を系統的に伝える仕組みが整っていないのが現状です。一部のがん専門病院のホームページなどでは紹介されていますが、医師が個別に指導する機会は非常に少ないと感じています。
さらに、医学部教育においても「食事・運動」に関する予防医学の講義はほとんどなく、医学生がその重要性を十分に学ぶ機会がないまま、医師として現場に立つのが実情です。私自身も例外ではありませんでした。
また、日本のがん関連の学会でも「予防」という視点が主要テーマとして取り上げられることは極めて稀です。
こうした現状を変えたいという思いから、このホームページを立ち上げました。がんの予防や、治療後の再発予防について、できるだけ多くの方に、わかりやすくお伝えできればと思っております。サイトは自作であり、プロの手を借りておりませんので、見づらい点もあるかもしれませんが、どうかご容赦ください。
これからも、がん予防に強い関心を持ち、日々研鑽を積んでまいります。地域医療にとどまらず、日本全体への予防医療の啓発にも貢献していきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。