米国がん協会がん予防ガイドラインに学ぶ・がん予防と再発防止の実践法

食事を変えることで行うがん予防:「甘い誘惑」が招く本当の代償とは?〜糖分と病気の深い関係〜

スイーツが大好きで、ついついケーキやチョコレートに手が伸びてしまう…という方は多いと思います。

実は、そうした“糖分たっぷり”の食品をたくさん食べると、がんや糖尿病、心臓病など深刻な病気のリスクを高めることが、最新の研究で明らかになっています。

糖分をたくさん摂取する人は、次のような病気のリスクが高まることがわかっています。

  • 肥満や脂肪肝
  • 2型糖尿病(生活習慣病の代表格ですね)
  • 心臓病や脳卒中
  • 一部のがん(乳がん、肝臓がん、膵臓がんなど)

糖分ががんを“直接引き起こす”証拠はまだはっきりしない部分もありますが、間接的な関係は確実にあります。

たとえば、当分を多く摂取することでインスリン抵抗性(インシュリンが効きにくい体質になること)や体内に慢性炎症が生じることで、がん細胞が育ちやすくなる土壌ができてしまうのです。 “がんは甘いものが好き” であることは間違いないようです。

参考文献

  1. Yin Huang et.al

Dietary sugar consumption and health: umbrella review.

BMJ 2023 Apr 5;381:e071609

https://doi.org/10.1136/bmj-2022-071609
  1. American Cancer Society.
     ACS Guidelines on Nutrition and Physical Activity for Cancer Prevention.
     ▶ https://www.cancer.org/healthy/eat-healthy-get-active/acs-guidelines-nutrition-physical-activity-cancer-prevention.html